イヴの迷宮・下巻

読書の秋なのに、最近あんまり本を読めていないなぁ。

というわけで、ようやく『イヴの迷宮』の下巻を読み終わったので、その感想を書きたいと思います。

イヴの迷宮・下 

著:ジェームズ・ロリンズ

訳:桑田 健

上巻では〝進化の歴史の中でいったい何故、急激に人類の知能は発達したのか?〟という謎をテーマに、

最新の遺伝子研究の結果生み出された高度な知能を持つゴリラ〝バーコ〟とクロアチアで発掘された現生人類とネアンデルタール人の両方の遺伝子を持つ〝イヴ〟や〝アダム〟と称される人骨という、最新科学と古代ミステリーの両面から謎を追いかけるΣフォースでしたが、中国もまた人為的に知能を高める研究のためにバーコや遺物を狙って暗躍していました。

そしてついにΣフォースきっての肉体派ジョー・コワルスキがバーコと一緒に拉致され、北京動物園の地下に広がる秘密研究施設で一緒に檻に入れられてしまいました。

そんな前回の記事はコチラ

https://paranoise.jp/drawer/post-169


インディージョンズばりの遺跡探検と謎解き

さて、下巻では人類を導いた古代の教師たちの謎は更に深まり〝聖書やDNA、天体に隠された数秘術〟〝高度な知識を有した古代文明〟〝月の人工天体説〟といった月刊ムーが大好きなお友達にはたまらない方向へと広がっていきます。

イエズス会のレオナルド・ダ・ヴィンチと呼ばれたキルヒャー神父の日記を頼りに南米大陸へと辿り着いたグレイ達。

最後は原住民が『アトル・アンティス』と呼ぶ山深いアンデスの地下に眠る古代遺跡で、インディージョーンズばりの謎解きと人民解放軍とのバトルが待っています。

久しぶりに謎解きで活躍するグレイや上巻に引き続いてセイチャンと息の合ったコンビネーションが見れて良かったけど……

オマエラ、前線でイチャコラしすぎだろ!!

初期の撃ち合ったりするキケンな関係が懐かしい……

最強の霊長類の座を賭けた死闘!!

一方、今作の主人公とも言うべきコワルスキは中国の遺伝子研究で生み出された巨大な類人猿とガチンコ対決

こと爆破と銃撃戦に関して頼りになるも体長3mを超えるゴリラ相手にステゴロでは分が悪く、あわや――というところで、救世主が現れます。

これまでのシリーズでは脳筋キャラで描かれ、コミカルな彼でしたが、今作ではバーコと手話で会話したり、一緒の檻に入って寝たりと意外な一面がみられ、ますます好感が持てるキャラになってますね。

(雨の日に不良が捨て猫を抱いてる効果的なw)

月はいつもそこにある

上下巻読み終わった後の感想としては、前作、前前作よりも楽しめた!

『ギルドの系譜』終了後、敵役がどうもパッとしなかったんですけど、ここにきて中国というリアルな陰謀の匂いがする相手が出てきたことで、最後までワクワクハラハラしながら読めました。

(アメリカの特殊部隊相手に北朝鮮とか環境テロリストとか、雑魚もいいとこだし……)

ただ、どうせなら月のミステリーに関してはこれだけで本を書いて欲しかったぁー!

古代人が高度な天文知識を持っていたことぐらいしか関わりについて触れられてなかったし、今作でちょっとだけ取り上げるにはもったいない気がします。

神話や伝説、科学、そしてオカルト方面のネタもたくさんありそうですし……。

(アポロ11号の〝空白の2分間〟〝ジャイアント・インパクト〟〝空洞説〟etc…ちょっと調べるだけでも浪漫がいっぱい!)

最後に、著者も訳者も後書きに書いていましたが、たまたま月が太陽の大きさの400分の一で、偶然にも太陽が月の400倍離れた場所にあるおかげで両者は見かけ上の大きさが同じに見えるということを、言われてみるまで不思議に思ったことすらありませんでした。

(そして何故かこの本を読んだ後、無性にガンダムXが観たくなりました。Primeビデオ、再追加はよ!)


さて、今月末にはΣフォース・シリーズのスピンオフ『タッカー&ケインシリーズ』の第二弾が発売されますね!

『チューリングの遺産』ということは、おそらくコンピュータや今ホットな人工知能(AI)がかかわってくるのでしょう。また読んだら感想を書きたいと思います。

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